妊娠中の辛いつわりについての中医学の考え

皆さま、こんにちは!蒲田で8年間、漢方相談を経て、現在大森駅直結・漢方薬専門の仁和堂薬苑の中医師韓です。

私は、長年の子宝相談で妊娠実績200人以上の経験を基にして、今妊娠準備中或は妊娠中の皆さまに有益な情報を伝えたいと思っています。

妊娠はとてもおめでたいこと。日に日に大きくなっていく自分のお腹を見てはこの上ない幸せを噛み締めている女性も多いでしょう。でも一方で、妊娠中のつわりに苦しむ女性の姿もよく目にします。妊婦さんは通常の時と違ってむやみに薬を飲める訳ではありません。そこで、今日は妊娠中の辛いつわりについての中医学の考えをお伝えしたいと思います。

そもそも、つわりとは?

妊娠をすると、5~8割の女性が妊娠初期から約16週目あたりまでに様々な不快症状を起こします。皆さまがイメージしやすいところだと、吐き気に襲われる女性をドラマのワンシーンで見たことはないでしょうか。それが、まさに「つわり」です。そのほかにも個人差が大きいので、頭痛や眠気、胃や胸のむかつき、そのほか食べ物の味覚変化や嗅覚過敏などの症状もあります。

つわりの原因とは

医学的には、つわりの明確な原因はまだ明らかになっていません。一般的に考えられているのは、妊娠によるホルモンバランスの変化やに自律神経の乱れ。ひょっとすると、出産自体への不安や、母親になることへの緊張などといったものが精神的なストレスとなり、つわりとなって症状として現れていると考えられています。中医学的には、胃の働きが低迷することで、本来は下に降りる気が上逆するために発症するとも考えられています。

つわりと「妊娠悪阻(にんしんおそ)」について

基本的には着床後、胎児が安定してくるとともに、つわり自体も落ち着いてきます。妊娠することで、今までとは違う体の状態による母体の自然的な変化なので、つわりがあるからといって胎児へ悪い影響があるわけではありません。ただしなかには、何を食べても吐いてしまい激しい体重の変化があったり、脱水症状を起こしたりする妊婦さんがいます。これは「妊娠悪阻(にんしんおそ)」という状態なので、早めに相談にいらしてください。

つわりとの上手な付き合い方

つわりの辛さのピークは、妊娠7~12週目ごろで、その後およそ16周を迎える頃にはほとんどなくなってきます。ピーク時につわりの症状と上手に付き合っていける方法をご紹介しますね。

食べたい時に食べたいものを食べたいだけ食べる!

普段なら栄養バランスを考えて、1日3食を食べましょうと言いたいところですが、つわり中は体の声に耳を済ませ、食べたい時に、また食べたいものを食べたいだけ摂るようにしましょう。食べたいものは、体にとって必要な栄養素の証。また消化の負担にならないよう、少量を数回に分けて食べるのもオススメですよ。(嘔吐の場合には水分が不足しがちなので、水分は飲みたい時ではなく、こまめに摂取するようにしましょう。)

特に妊娠しているあいだは、栄養を吸収してくれる「脾」と胎児を安定させる「腎」を補う食材をとるといいでしょう。つわりがひどい時には、レモンや紫蘇、また梅干しや大根などが吐き気を抑えてくれますよ。

あまり深く考えない!ストレスを溜めない

ストレスがたまると、体内の「肝」に影響が出ます。肝は体内で気を巡らせる働きがありますから、ストレスを受けることで、肝に熱がたまり、気とともに上がってくるので、吐き気を引き起こすのです。働きながらの妊婦さんの場合、ストレスを避けるのは大変なことですが、出来るだけ心を穏やかにし、ストレスを溜めないようにしましょう。

漢方では気を整えたり、胃腸の働きを整えたりする事で、吐き気を緩和するなどして対策をしていきます。妊娠は初めてお母さんになる方にとっては、初めてのことも多いので、あまりにつわりがひどい場合には、一人で抱え込まずに、早めに相談にいらしてくださいね。

 

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