出産後の過ごし方~二人目の出産を目指して〜

皆さま、こんにちは!蒲田で8年間、漢方相談を経て、現在大森駅直結・漢方薬専門の仁和堂薬苑の中医師韓です。当院には、妊活相談でさまざまな患者様がいらっしゃいます。

いざ、妊娠をしたいと思ったら、なかなか出来ない方もいれば、すでに子供はいるのだけども、子供に兄弟を作ってあげたく、二人目のを目指して妊活をしている方もいます。一人目を無事出産したので、二人目も大丈夫だろうなと思っていたら、なかなか妊娠出来ないパターンですね。

なかなか妊娠ができないのは、さまざまな理由がありますが、ひとつには一人目の出産後にきちんと養生しなかった場合も考えられます。日本では、出産後すぐに社会復帰をする方もいますが、お隣の中国や台湾など中華圏では、出産後一ヶ月間はしっかり養生をしなければいけない習慣があります。(=坐月子)

というのも出産といえば、古代では生死をさまよう危険があるほど女性にとっては大きな試練。そのため、出産後の体というのは大変弱っているので、きちんと養生をするべきだと考えているからです。日本ではあまり馴染みのない感覚ですが、妊娠を終えて、いずれ二人目の出産をしたいと思っている方は、出産後の過ごし方が大事になってきます。

産後一ヶ月間の食養生法

産後一週間目:補血・袪除悪露

子宮の収縮を促すために、栄養が豊富で、味付けは薄く、胃を開いてくれるような食事を摂るようにしましょう。例えば、小豆湯や、お粥などがおすすめ。塩分の高いものや加工食品はおすすめしません。

産後二週間目:乳汁分泌促進・強健骨格・腰痛予防

肝を補い、腎を養うことができる、豚足・青パパイヤなどを食べるといいですよ。乳汁の分泌促進も期待できます。

産後三週間目:滋補元気・補充体力・エイジングケア

食事は、元気を補い、体力を補充し、エイジングケアをすることを意識しましょう。そのため、食事には蓮子や山芋などの食材を加えましょう。産後の体力を補うだけではなく、妊娠前のような美しさを取り戻すことができますよ。

産後四週間目:低カロリー・低脂肪

食事は、低カロリー、低脂肪のものを摂ることを意識しましょう。高カロリーのものは産後の女性の体に負担を与えるので、新鮮な野菜やフルーツを多く食べ、便秘の予防をしましょう。

帝王切開をした妊婦さんの食養生

帝王切開は女性の体に大きな負担をかけます。そのため、帝王切開後の女性は一定期間、きちんと体の休ませて充分に回復させることが大事です。

産後6時間以内の食事は禁止

帝王切開時の麻酔は消化器に刺激を与え、蠕動運動の働きを弱まらせます。また、腸の壁の圧迫力を弱まらせるので、ガスが溜まりやすくなり、お腹のハリを感じやすくします。そのため、6時間以内の飲食は控えましょう。6時間を過ぎたら、大根スープなどで蠕動運動の働きを活性化し、腸内にたまったガスを排出し、お腹のハリを和らげましょう。この時には豆乳など発酵しやすいものは控えましょう。

脂っこい、辛いものは控えること

帝王切開した後、一週間は牛乳を禁止し、卵や砂糖類、大豆、豆乳など、お腹にガスを溜めやすいものは控えましょう。また脂っこいものや、コーヒー、お茶、胡椒、お酒などの刺激物も同様です。他に、産後40日以内は生物や冷たい食べ物は禁じたほうが良いでしょう。

産後直後は控えた方が良い食材リスト

生で冷たいもの

アイス、氷入りの飲み物、冷菜など

涼性の野菜

ゴーヤ、冬瓜、大根、レンコン、茄子、スイカ、梨、サトウキビ、ココナッツ、柿、など

水産類

蟹・海藻類など

粘り気のあるもの

おもち・ちまきなど

産後養生でよく聞く間違いケア

部屋の窓を開けてはならない

ひと世代昔までは、産後の養生期間は窓を開けてはならないと言われていました。というのも窓を開けることで、冷たい風や冷たい空気に触れることで病気となってしまう可能性があると考えられていたからです。でも実際には新鮮な空気は産後のママにも新生児にもとても重要なものなのです。なので、定期的に窓を開けて換気を行うことが大事です。ただし、強い風に当たるのはやはり控えた方がいいので、家族の誰かが代わりに開けて10分ほど換気してあげるなどするといいでしょう。

お風呂に入ってはいけない・頭を洗ってはいけない

今のようにお風呂が発達していなかった頃は、頭を洗うことは体を冷やしたり、頭を冷やしたりして風邪を引く可能性があると考えれていました。しかし、現代はお風呂事情も発達してきたので、実際にはお風呂に入ってはいけない、頭を洗ってはいけないという考えはなくなりました。大事なのは、お風呂から出たら、体が冷える前に素早く着替え、また髪の毛も早いうちに乾かすようにしましょう。お風呂の中で服を着てしまうというのもありですね。もともと体が冷えやすい方は、気温が比較的に高い午前中からお昼にかけて髪を洗うのもいいですね。

自然分娩と帝王切開で起き上がる時間が異なる

自然分娩の場合

産後、特に体に不調がなければすぐに起き上がって活動することができる

帝王切開の場合

切開した傷跡の状況をみて起き上がっていいのか判断されます。通常は1~2日ほど経たないと、ベッドから起き上がってはいけないとされます。また起き上がる時もいきなり起き上がるのではなく、ゆっくり誰かの手を借りるなどして起き上がりましょう。またいきなり長時間活動することがないよう、初めは30分を目処に徐々に体力の回復をみながら、2時間を超えない範囲で活動を始めましょう。

分娩後は一杯の鶏スープを飲む

昔の中国では、よく分娩後すぐにママの体力を心配して、鶏のスープを家族が差し入れするということがありました。でも実はこれは間違いで、分娩後すぐに飲んではいけません。というのも、分娩後のママの体内では女性ホルモンの一種プロゲステロンの濃度が低くなり、代わりにオキシトシンという母乳を出すためのホルモンが盛んになります。

鶏スープで使われる鶏が毋鶏だった場合、母鶏にもまた女性ホルモンが含まれるので、分娩直後のママが飲むと本来低くなるべきプロゲステロンが濃くなり、オキシトシンの働きが妨げられてしまうのです。約5日間後になってから飲むようにしましょう。

 

 

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