妊活を始めると、「基礎体温をつけてみましょう」と言われることがあります。
毎朝体温を測っているけれど、
「本当にこれで合っているの?」
「グラフがガタガタだけど大丈夫?」
そんな不安を感じたことはありませんか?
基礎体温は、排卵日を予測するためだけのものではありません。
実は、ホルモンバランスや身体の状態を知るヒントにもなります。
今回は、基礎体温の基本的な見方と、中医学ではどのように考えるのかをご紹介します。
基礎体温(BBT)とは?
基礎体温とは、朝目覚めてすぐ、身体を動かす前に測る体温のことです。
女性の身体は、女性ホルモンの働きによって体温が変化します。
その変化を毎日記録することで、
- 排卵の有無
- 月経周期の変化
- ホルモンバランス
などを推測することができます。
理想的な基礎体温は「二相性」
正常な月経周期では、基礎体温は二相性になります。
低温期
生理開始から排卵までの時期です。
エストロゲン(卵胞ホルモン)の影響を受けています。
排卵
排卵を境に体温が上昇します。
高温期
排卵後はプロゲステロン(黄体ホルモン)の作用によって体温が高くなります。
高温期はおよそ12〜14日程度続くのが理想とされています。
グラフがガタガタでも大丈夫?
「きれいな二相性にならない」
と心配される方も少なくありません。
しかし、
- 睡眠不足
- 夜更かし
- 発熱
- ストレス
- 測定時間のばらつき
などでも基礎体温は変動します。
1日ごとの体温ではなく、1〜3か月程度の全体的な流れを見ることが大切です。
中医学では基礎体温をどう考える?
中医学には基礎体温という概念はありません。
しかし、
身体の「陰陽」のバランスという考え方で理解すると、とてもわかりやすくなります。
低温期は「陰」を養う時期
陰とは、身体を潤し、栄養を与える働きです。
卵胞が育つ時期でもあり、十分な血や潤いが必要になります。
排卵は「陰から陽への切り替わり」
排卵は、陰から陽へと身体が切り替わるタイミングです。
この切り替えがスムーズでないと、排卵が遅れたり、月経周期が乱れたりすることがあります。
高温期は「陽」が働く時期
陽は身体を温め、活動を支えるエネルギーです。
妊娠が成立した場合、この陽の力によって受精卵を育てていきます。
基礎体温から考えられる体質
高温期が短い
腎の働きが低下している「腎陽虚」が関係していることがあります。
低温期が長い
排卵まで時間がかかっている可能性があります。
ストレスや血虚なども関係することがあります。
全体的に体温が低い
冷えやエネルギー不足が背景にあることがあります。
グラフの上下が激しい
ストレスや生活リズムの乱れによって、気の巡りが影響を受けている場合があります。
基礎体温だけではわからないこともある
基礎体温は便利な指標ですが、
それだけで身体の状態を判断することはできません。
中医学では、
- 月経周期
- 月経量
- 生理痛
- 冷え
- 睡眠
- 食欲
- 便通
- 舌や脈
なども合わせて体質を見ていきます。
身体は一つの臓器だけで成り立っているわけではなく、全身がつながっているからです。
毎日の記録が未来の自分を知るヒントになる
基礎体温をつけることは、「排卵日を知るため」だけではありません。
昨日より今日の体温が高かった、低かったという一喜一憂ではなく、
「今月の身体はどうだっただろう」
という視点で眺めてみることが大切です。
毎日の小さな記録は、未来の自分の健康を守る大切なヒントになります。
まとめ
基礎体温は、女性の身体から届く毎日のメッセージです。
理想的な二相性だけにとらわれず、自分の身体のリズムを知ることが大切です。
中医学では、基礎体温だけでなく、月経や睡眠、食事、冷えなどを総合的に見ながら体質を考えます。
身体の変化に気づくことは、自分自身を大切にする第一歩。
基礎体温を「数字」ではなく、「身体からのお便り」として受け取ってみてはいかがでしょうか。
次回予告
次回は、「PMS(月経前症候群)はなぜ起こる?中医学から考える心と身体の変化」をテーマに、
- イライラ
- 涙もろさ
- むくみ
- 眠気
- 食欲の変化
などが起こる理由について、中医学と西洋医学の両方の視点から解説していきます。








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