初潮が遅い、生理がこない…。思春期の生理不順を中医学で考える|月経不順シリーズ③

「中学生になったのにまだ初潮が来ない」

「生理が始まったけれど、何か月も来ないことがある」

「ニキビが多く、生理不順も続いている」

思春期は、子どもから大人へと身体が大きく変化する時期です。

そのため、生理周期が安定しないことも珍しくありません。

しかし、長期間月経が来ない場合や、生理不順が続く場合には身体からのサインが隠れていることもあります。

今回は思春期の生理不順について、中医学の視点から解説します。

思春期は「移行期」

思春期の身体は、まだ発展途上です。

現代医学でも、初潮から数年間は排卵を伴わない月経周期がみられることがあるとされています。

そのため、

  • 周期が不安定
  • 月経量が一定しない
  • 数か月来ないことがある

といったことも珍しくありません。

中医学でも、この時期は「天癸(てんき)」が成熟していく途中段階と考えます。

つまり、身体が大人の女性へと成長している最中なのです。

初潮が遅い場合に考えたいこと

一般的に16歳を過ぎても初潮がない場合には、一度医療機関へ相談することが勧められます。

中医学では、

腎虚(じんきょ)

精血不足(せいけつぶそく)

を考えます。

これは、

「生殖機能を育てるエネルギーが十分に蓄えられていない状態」

ともいえます。

こんな特徴はありませんか?

  • 小柄
  • やせ型
  • 疲れやすい
  • 食が細い
  • 冷えやすい
  • 成長がゆっくり

このような場合には、

まず身体を育てることが大切になります。

中医学ではまず「補う」

大人の生理不順では巡りを整えることも重要ですが、

思春期の場合は、

まず身体をしっかり育てること

が優先です。

中医学では

「補以通調(ほいつうちょう)」

という考え方があります。

無理に生理を起こそうとするのではなく、

  • 腎を養う
  • 脾を養う
  • 気血を増やす

ことによって、自然な月経周期の確立を目指します。

ニキビが多い、生理不順が続く場合

最近増えているのが、

  • ニキビ
  • 肥満傾向
  • 月経不順

を伴うケースです。

現代医学では、

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

と診断されることもあります。

中医学では「痰湿」を考える

中医学では、

余分な水分や老廃物が身体に停滞した状態を

「痰湿(たんしつ)」

と呼びます。

こんな特徴はありませんか?

  • 甘いものが好き
  • 揚げ物が好き
  • ニキビができやすい
  • 太りやすい
  • むくみやすい

痰湿が増えると、月経や排卵にも影響を及ぼしやすくなります。

痩せているから安心とは限らない

一方で、

  • 極端なやせ
  • ダイエット
  • 食事量不足

によって生理不順が起こるケースもあります。

特に最近は、

「美容のためのダイエット」

がきっかけで無月経になる若い女性も少なくありません。

月経は生命活動にとって優先順位が低いため、

身体がエネルギー不足になると停止しやすい機能のひとつです。

中医学が考える思春期養生

思春期の月経トラブルでは、

よく食べる

よく眠る

過度なダイエットをしない

身体を冷やさない

という基本が何より重要です。

身体が十分に育つことで、生殖機能も自然と成熟していきます。

まとめ

思春期は、生理周期がまだ安定していない成長途中の時期です。

しかし、

  • 初潮が遅い
  • 月経が長期間来ない
  • ニキビや肥満を伴う

などの場合には、身体からのサインが隠れていることもあります。

中医学では、思春期の生理不順を単なる婦人科の問題ではなく、

「成長と発育の状態」

として捉えます。

焦らず身体全体を育てていくことが、将来の健康や妊娠力にもつながっていくのです。

次回予告

次回は

「妊活と月経周期の深い関係」

をテーマに、

  • 理想的な月経周期とは?
  • 基礎体温から何がわかる?
  • 妊娠しやすい身体を中医学でどう考える?

について解説していきます。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP