血府逐瘀丸(けっぷちくおがん)

特徴

本剤は、中国清代に著された《医林改錯》に記載されている「血府逐瘀湯」の処方に基づくものです。中年以降または高血圧傾向の方の頭痛、頭重、肩こり、のぼせ、動悸の改善に効果があります。

効能・効果

中年以降又は高血圧傾向のあるものの次の諸症:頭痛、頭重、肩こり、のぼせ、動悸

中医学解説
【効能】 活血化瘀・理気止痛・補血
【適応症】 血瘀の症状は、頑固な固定性の鈍痛や刺痛(頭痛・胸痛・胸脇部痛・腰痛・四肢痛など)・夜間に増強する傾向があります。慢性的に反復する出血(鼻出血・歯齦出血・吐血・喀血・血便・血尿・不正性器出血・皮下出血など)・腫瘤(肝腫・脾腫・子宮筋腫・卵巣のう腫・腹腔内血腫・外傷後の血腫など)・顔色がどす黒い・口唇や爪が暗紅~青紫色・皮膚がかさかさしてつやがない・色素沈着・小血管の拡張・クモ状血管・静脈怒張などがみられ、肩こり・ のぼせ・ゆううつ感・いらいら・健忘・寝つきや寝おきが悪い・動悸・乾嘔・口渇があるが飲みたくない・冷え・微熱・便秘あるいは便の回数が多いなどの症候をともなうことが多々あります。女性では月経痛・月経のおくれ・暗紅色の月経血で凝塊がまじる・無月経などがみられます。舌質は暗紅~青紫でオ点やオ斑がみられることがあります。舌は湿潤・脈は細渋あるいは沈細。

用法・用量

 

次の量を1日3回 水又は白湯で服用してください。
年齢 1回の服用量 1日の服用回数
大人(15歳以上) 8丸 3回
15歳未満 服用しないでください。

●用法・用量に関する注意
(1)定められた用法 ・用量を厳守してください。
(2)本剤は15歳未満の小児には服用させないでください。

 

成分・分量

 

成人(15歳以上)1日の服用量24丸中、次の成分を含んでいます。
血府逐瘀丸料エキス末 3.0g
〔成分〕 〔含有量〕 〔成分〕 〔含有量〕
トウキ 1.98g シャクヤク 1.32g
センキュウ 0.99g サイコ 0.66g
ジオウ 1.98g カンゾウ 0.66g
トウニン 2.64g キキョウ 0.99g
コウカ 1.98g ゴシツ 1.98g
キジツ 1.32g
血府逐瘀湯末 1.5g
〔成分〕 〔含有量〕 〔成分〕 〔含有量〕
トウキ 0.18g シャクヤク 0.12g
センキュウ 0.09g サイコ 0.06g
ジオウ 0.18g カンゾウ 0.06g
トウニン 0.24g キキョウ 0.09g
コウカ 0.18g ゴシツ 0.18g
キジツ 0.12g

添加物として、トウモロコシデンプン、タルク、カルナウバロウを含有します。

■成分に関連する注意
本剤は天然物(生薬)を用いていますので、丸薬の色や味が多少異なることや、丸薬がくっつくことがあります。

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