「生理が早く来る月もあれば、なかなか来ない月もある」
「昔から周期が安定しない」
「量が少ないのが気になる」
前回の記事では、生理不順が起こる仕組みについて、中医学と西洋医学の両方の視点から解説しました。
実は中医学では、生理不順をひとつの病気として捉えるのではなく、「どのような乱れ方をしているか」を重視します。
今回は、生理不順の代表的なタイプと、その背景にある体質について見ていきましょう。
中医学では「期・量・色・質」をみる
中医学では月経を評価するとき、
- 期(周期)
- 量(経血量)
- 色(経血の色)
- 質(経血の状態)
を総合的に観察します。
そのため、同じ「生理不順」という言葉でも、原因や体質は人によって異なります。
タイプ① 生理が早く来る「先期」
通常よりも周期が短く、24日以内で生理が来る状態です。
現代医学では「頻発月経」と呼ばれます。
こんな特徴はありませんか?
- 生理が毎回早い
- 経血量が多い
- 顔がほてりやすい
- イライラしやすい
中医学で考える原因
体内に熱がこもることで、血が急いで動き過ぎてしまう状態です。
また、気の力が弱くなり血を留めておけない場合にも起こります。
タイプ② 生理がなかなか来ない「後期」
39日以上生理が来ない状態です。
現代医学では「稀発月経」に近い状態です。
こんな特徴はありませんか?
- 生理周期が長い
- 冷えが強い
- 疲れやすい
- 妊活中に気になる
中医学で考える原因
エネルギー不足や冷えによって、月経を起こす力が不足している場合があります。
特に「腎虚」や「血虚」が背景にあることが少なくありません。
タイプ③ 周期がバラバラな「無定期」
月によって周期が大きく変わる状態です。
こんな特徴はありませんか?
- 先月は25日周期
- 今月は40日周期
- ストレスが多い
- 気分の波が大きい
中医学で考える原因
もっとも多いのは「肝」の失調です。
中医学では肝が気の巡りを調整していると考えます。
ストレスや睡眠不足が続くと、生理周期にも影響しやすくなります。
タイプ④ 経血量が少ない「月経過少」
こんな特徴はありませんか?
- ナプキン交換が少ない
- 月経期間が短い
- 経血が薄い色
中医学で考える原因
血が十分に作られていない状態です。
無理なダイエットや偏食、睡眠不足などが影響することもあります。
タイプ⑤ 経血量が多い「月経過多」
こんな特徴はありませんか?
- ナプキンがすぐいっぱいになる
- レバー状の塊が多い
- 月経期間が長い
中医学で考える原因
熱や瘀血(おけつ)、あるいは気虚による統摂力の低下などが考えられます。
月経量が急に増えた場合や強い症状がある場合は、まず婦人科での確認も大切です。
生理痛も大切な身体からのサイン
中医学では「痛みのない月経が理想」と考えます。
特に、
- 刺すような痛み
- 塊が出ると楽になる
- 温めると改善する
などによって体質の見立てが変わります。
生理痛は月経不順と合わせて考える重要な情報です。
生理不順をみるときに大切な4つのポイント
中医学では次のような点を確認します。
初潮年齢
生殖機能の成熟状態を確認します。
生理痛の有無
気滞や瘀血の有無を推測します。
基礎体温(BBT)
排卵の有無やホルモンバランスを確認します。
生活習慣
睡眠、食事、ストレス、運動習慣などを把握します。
月経は体質を映す鏡
生理周期だけを整えるのではなく、
- 冷え
- 睡眠
- ストレス
- 食生活
といった身体全体の状態を整えることが大切です。
中医学では、生理不順を身体からのメッセージとして捉えます。
周期の乱れに気づいたら、まずは自分の体質を知ることから始めてみましょう。
次回予告
次回は、
「思春期の生理不順と中医学」
をテーマに、
- 初潮が遅い
- 生理周期が安定しない
- ニキビと生理不順
- PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)
などについて解説します。








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