生理不順はなぜ起こる?中医学と西洋医学で読み解く月経の仕組み

「生理が毎月決まった日に来ない」

「月によって早く来たり遅く来たりする」

「最近なんとなく生理周期が乱れている気がする」

そんな経験はありませんか?

実は、生理は単に子宮だけの問題ではありません。

脳、卵巣、ホルモン、自律神経、そして日々の生活習慣。

さまざまな要素が連携してはじめて、規則正しい月経周期が保たれています。

中医学では、月経は女性の健康状態を映し出す鏡と考えられてきました。

今回は、生理不順とは何か、そして月経がどのような仕組みで起こっているのかを、中医学と西洋医学の両方の視点から解説します。

生理不順とは何でしょうか?

一般的に、生理周期は25〜38日程度が正常範囲とされています。

しかし実際には、

  • 生理が早く来る
  • なかなか来ない
  • 周期がバラバラ
  • 出血量が極端に少ない
  • 出血量が多すぎる、など、さまざまなパターンがあります。

中医学ではこれらをまとめて「月経病」と呼びます。

特に注目するのは、

  • 期(周期)
  • 量(出血量)
  • 色(経血の色)
  • 質(経血の状態)

の4つです。

たとえば、

周期が短い場合は「先期」

周期が長い場合は「後期」

周期が不規則な場合は「無定期」

と分類します。

興味深いことに、この考え方は現代医学の

  • 頻発月経
  • 稀発月経
  • 無排卵周期症

などと非常に近い部分があります。

生理はどのように起こるのか?

私たちはつい「生理=子宮の問題」と考えがちですが、実際には脳から始まる壮大なチームプレーです。

まず脳の視床下部が指令を出します。

その指令を受けた下垂体からホルモンが分泌され、卵巣へ伝わります。

卵巣では卵胞が育ち、エストロゲンが分泌されます。

すると子宮内膜は少しずつ厚くなり、妊娠の準備を始めます。

その後、排卵が起こり、黄体ホルモンが分泌されます。

もし受精卵を迎え入れることがなければ、ホルモン量が減少し、不要になった子宮内膜が剥がれ落ちます。

これが月経です。

つまり生理とは、次の妊娠に向けて子宮をリセットする大切な仕組みなのです。

中医学では月経をどう考えるのか?

中医学にはこんな言葉があります。

「腎気盛、天癸至、任脈通、衝脈盛、月事以時下」

これは、

腎の力が充実し、生殖を司る力が成熟することで、月経が規則正しく訪れる

という意味です。

中医学では、月経に関わる主役として次の3つを重視します。

生殖機能の根本です。

現代医学でいう卵巣機能や加齢との関連をイメージするとわかりやすいでしょう。

血を蓄え、巡らせる役割があります。

ストレスが強いと生理不順が起こりやすいのは、この肝の働きが乱れるためと考えます。

食べたものから気血を作る役割です。

無理なダイエットや偏った食事が続くと、生理周期にも影響が出やすくなります。

なぜ生理不順は起こるの?

現代医学では、

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 卵巣機能の低下
  • ストレス
  • 急激な体重変化
  • 過度な運動

などが原因として挙げられます。

一方、中医学では

  • 腎虚
  • 肝鬱
  • 脾虚
  • 気血不足

など、体質の乱れとして捉えます。

どちらも見ている方向は違いますが、

「身体全体のバランスが崩れている」

という点では共通しています。

月経は女性の健康状態を映す鏡

生理不順は単なる婦人科の問題ではありません。

睡眠不足

ストレス

食生活の乱れ

過労

冷え

こうした日々の積み重ねが月経周期に現れることがあります。

だからこそ中医学では、

生理を整えることは身体全体を整えること

と考えます。

次回は、

「あなたの生理不順はどのタイプ?」

をテーマに、中医学から見た月経不順の分類と原因について詳しく解説していきます。

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