漢方薬と鍼灸の力で皆様の「健康」と「幸せ」をサポートします。
漢方相談中医学アドバイザーの紹介
国立長春中医薬大学卒業、中国医師免許。
世界中医薬学会聯合会手法専業委員会常務理事
世界中医薬学会聯合会小児推拿専業委員会常務理事
得意分野:不妊症、婦人科系、胃腸障害、不眠、腰痛、神経痛、自律神経失調症、皮膚病、癌ケア。
所属: 世界中医薬聯合会・ 日本中医薬研究会 ・日中伝統医薬学会
世界中医薬学会聯合会中医手法専業委員会常務理事。
世界中医薬学会聯合会小児推拿専業委員会常務理事。
袁 世華先生(韓雅仁先生の恩師であり、日中伝統医学の交流のため長年貢献しております。)日本新潟薬科大学特別招聘教授・ 国立長春中医薬大学教授
所属:世界中医薬連合会老年医学専業委員会副会長・日中伝統医薬学会名誉会長中医学(漢方)の気・血・津液(水)
漢方では、生体機能を担っている基本的な構成成分として、気・血・津液(水)の3つの要素を考えています。 体の自然治癒力を高めるためには、気・血・水の量のバランスを良くし、循環を良好な状態にすることが必要条件と考えています。 気は人体のすべての生理機能を動かす生命エネルギーであり、血・水は体を構成する要素です。 血は血液に相当し、水は体液やリンパ液など体内の水分であり、気のエネルギーが原動力になって体の中を循環しています。 気を陽気、血・水を陰液と呼んでおり、陽気と陰液をあわせたものを「正気」といいます。正気は、自然治癒力を働かせる原動力と物質的基礎であり、病気の原因となる「邪気」と対抗する人体の抵抗力や生命力を示す概念です。
正常な人体では、気(生命エネルギー)と血・水(体を構成する要素)が、いずれも過不足なく、しかも滞りなく生体を循環することによって、生命現象が正常に営まれます。気・血・水の量のバランスがよく、循環が良好であると、体の新陳代謝・生体防御力・恒常性維持機能が十分に働いて、体の自然治癒力が高まります。
例えば、不妊症・婦人科疾患や、ガンケアなども、気血津液を整えることで快方へ向かうと考えます。 体調に関して気になることがございましたら、一度、仁和堂薬苑へご相談にいらしてください。
▼ 気・血・水(津液)についてもう少し詳しくみる ▼
中医学(漢方)の気・血・津液(水)
気とは
「気」とは、私たち人間の活動や運動を支えるエネルギーの源。 体を動かしたり、温めたり、体の抵抗力を維持するのに関係しています。 西洋的にいうと、基礎代謝のようなイメージになります。
気虚(ききょ)/ 気が不足すると・・・ 疲れやすく、体がだるかったり、反対に汗をかきやすかったり、食が細く胃もたれしやすくなります。女性の場合には、生理の時期になるとより一層だるさを感じやすくなります。
気虚(ききょ)の養生法・・・ 基本的にエネルギーが足りていないので、必要以上に気の消耗をしないようにしましょう。=過労や夜更かしは厳禁。また胃腸が弱い方がおおいので、野菜を食べるときには、生ではなく火が通った状態で食べるのがおすすめ。
気滞(きたい)/気が滞ると・・・・・・ 本来は体内を巡るはずの気が滞っているので、イライラしたり怒りっぽくなります。そのほか、胃が張ったり、げっぷやおならが多い、生理不順などの症状も気滞に影響します。
気滞(きたい)の養生法・・・ イライラや緊張によって気の巡りが悪くなるので、リラックスして過ごす時間を作りましょう。イライラする場面では香りの良いお茶、ジャスミン茶・ハーブティー、緑茶などを積極的に取り入れましょう。食材としては、セロリや春菊、柑橘系の果物もおすすめです。
血とは
「血」とは、血液のように全身を巡り、臓器や組織に栄養と潤いを与えてくれるものです。また精神的な安定にも関係します。
血虚(けっきょ)/血が不足すると・・・ めまいや立ちくらみを感じやすくなります。また女性の場合には、爪が割れやすくなったり、髪がパサパサしたりします。経血の量が少ないといった症状もまた血虚の現れとなります。
血虚(けっきょ)/の養生法・・・ 頭や目を使う作業は、血を使うので、どうしても長時間となる場合には、適度に休憩をはさみましょう。血の源になる食事を疎かにしてはいけません。そのため血を補うほうれん草・レバー・レーズン・黒ゴマ・豚肉などを積極的に摂りましょう。
瘀血(おけつ)/血が滞ると・・・ 肩こり・頭痛・腰痛など、体の不調につながります。女性の場合には、生理痛、経血に塊が混ざったり、肌にシミが表れやすくなります。
瘀血(おけつ)の養生法・・・ タバコは血の巡りを悪くするので、禁煙をしましょう。また日頃からストレッチをしたり体をを動かすことが大事です。食事の面では、血の巡りを良くしてくれる辛味野菜や小豆、青魚がおすすめ。
水とは
血以外の水分や汗、涙、リンパなどの体液のこと。そのため水分代謝と関わっています。
陰虚(いんきょ)/水が不足すると・・・ のぼせや手足のほてりを感じやすくなります。汗が多く、のどが渇きやすい、また経血量が少なかったり、おりものの量も減ります。寝汗を感じる方もいます。
陰虚(いんきょ)の養生法・・・ 過労や夜型の生活を見直しましょう。夜11時までに寝ることも大事です。食事の面では、水分が多く含まれるスイカ・梨・ライチ・トマトなどがおすすめ。反対に刺激物や香辛料は控えたほうがいいです。
痰湿(たんしつ)/水が滞ると・・・ 体内に余分な水分が溜まると、水太りを招いたり、1日中眠気に襲われたりします。女性の場合には、水っぽいおりものも特徴のひとつとなります。
痰湿(たんしつ)の養生法・・・ 毎日の入浴をシャワーだけでなく、湯船に入ったり、運動をして汗をかき、溜まった水分や老廃物を排出することを心掛けましょう。食事の面では、冷たいものや甘いもの、脂っこいものを控えましょう。飲み物については、アルコールや清涼飲料水も胃腸に負担をかけるので、やめましょう。反対に、雑穀類や海藻類類、根菜類、こんにゃくがおすすめ。